せかいは あかくて きれいだ



一瞬が死ぬ音を聞いていたいものだ




好奇と驚きの目を失ったのは俺だけのようだ
それを誇りと言い聞かせて、
俺だけが特別なんだと言い聞かせて、
強欲で凶暴な自己を充足させようとしたのに
騙そうとしたのに
それはつくられる端から崩されてゆく
すべて俺の微細な善意の抵抗であったというのに
それはどうやら不要な過程を一個加えただけだったようだ
俺は守ることに徹するほど強くない
なにもかも終わりにしてしまわないための最後の防壁
しかしそれが意味を成さないというならば
畢竟避けられぬことであったということ




全部全部君のためなんだから
だから幸せと言ってみせて
安心させて

そんなものでよければいくらでもどうぞ
だからその手を離してください
私の幸せはその先にあるんです



きたないよりは
きれいなほうがいいでしょ
からだがきれいなだけじゃなくて
こころもきれいなほうがいいでしょ
いつかここが
おとぎの国でなくなるときが来ても
いまはこうして世界をしあわせにしていても
構わないでしょ
しあわせな時間は長いほうがいいもの
むこうの先でしあわせがあるかなんてわからないんだから

裸足でかけてもいい気持ちにしかならない柔らかい毛布の上を歩きたい



ちょっとちょっと待って!
違う違うってば!
そうじゃないよ!
俺の言うこと聞こえてる?

聞こえているし理解も出来る
だけどそれは遠い俺に言ってくれ
ここの俺には難しすぎるみたいだから



よろしく
俺がお前の自分に気づくまで
俺が俺を連れて帰るまで




こいつは俺の防衛本能
全部が全部で精一杯
余裕なんかないから
これ以上のことはできない
脳内ルールは世界共通適用です
だけど俺は論理をして
難攻不落の見えない壁をあるかのように振舞う真似はしない
俺はそこまでして、存在しない道を歩むつもりはない
俺を殺してやらないために
俺はそうするしかない
「人間」を排除するしかないのだ
これが俺の防衛本能、これが最後の「人間」なんだ
あっちにいくか、こっちにいくか、
俺の中の「人間」が決めることだ
誰にも文句は言えない
ここからわかる世界の脆さ



ここの道は
硬く見える
最後に雨が降ったのはいつだったか
干からびた田舎の道
言葉は奥へ逃げていく
そこにはかたい意思だけが残る



言葉
私を信じて!
私の希望を!
真実を!
そういうのであぶれた世界
どうしようかな
わからないね
俺は今、正気か?
なんでもいいだろう
だめだね
だめかな
わからない
ちょっとお前を
狂信しすぎていたかもしれない
お前、一度、
その目で語ってみてくれよ
言葉は使わないでさ



大丈夫、痛くないから。



本当にさ、何で明日があるのかって。

辛いなあ。




あんたとなら友人になれそうな気がするよ

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死体となら面と向かえる地下





そういうものなの
しかたがないの
わからずやね
うぬぼれやね
いじっぱりね

小石が詰まれた
自然の水槽の中で
じっと動かない蟹
俺はそこから出たいだけ
俺はまだまだ何もしらないだろう
俺は学ぶことが多いだろう

今まで自分がしてきたすべて
お前たちは後悔に変えようとして
世界と同じ笑い方で
違うとだけ言う

正義は、人のためにあるんじゃないね
正義は、世界のためにあるんだ

積み木の上に、
積み木をのせて
終わりがない
テトリスみたいな
なにもないはずなのに
あるというんだ